販売価格(不動産の〜)
読み:はんばいかかく(ふどうさんの~)
不動産を販売するときの売出価格。
不動産の販売価格は、土地取得、宅地造成、建築などに要した費用(コスト)を基礎に、近傍不動産の取引価格や当該不動産の特性を考慮して決定される。
不動産は、個別性が極めて高いこと、消費財ではなく高額な資産であること、価格動向が金融情勢と深く関係することなどの特性がある。また、浸水等のリスク、土地利用や建物構造に関する規制など、利用に当たって留意すべき事項が多い。不動産の販売価格にはこれらの要素が反映しているのである。
なお、取引される価格は、通常、市場競争のもとで交渉によって決まるため、販売価格がそのまま取引価格になるとは限らない。