隣居
読み:りんきょ
子が成長し、親子が別世帯となるなどしたときの住まい方として、かつて多数であった同居と、現在の主流である別居という選択肢の他に、近年の調査研究や論文等では、別居を距離に応じてさらに「近居」と「遠居」に分ける他、同居と近居の間に、さらに非常に近い距離での別居として「隣居」という概念も使用されている。調査主体や識者の考え方によって定義は異なるが、例えば、二世帯住宅までを同居、徒歩圏内を近居とする考え方があるのに対して、同居ではないが非常に近い距離を「隣居」と表現し、二世帯住宅でも玄関(出入口)などが別々の場合は同居ではなく隣居であるとする考え方も示されている。
基本的には同居が当然ではなくなる中で、別居を前提にどのような距離をとるか、という問題であり、隣居には、緊急時や防犯面での安心感があり、孫の成長が見られる・見せられるというメリットがある一方で、予期せぬ訪問や呼び立てなどのデメリットも指摘されている。