路線価の調べ方、補正が必要な場合、路線価から土地価格を計算できるかなどをまとめました
カテゴリー: 相場について
目次
路線価計算に関するよくある質問
路線価とは何ですか?
路線価はどうやって調べるのでしょうか?
路線価の補正が必要なのは、どのような場合ですか?
路線価図に書かれている地区区分や借地割合とはどのようなものですか?
路線価から土地価格を計算できますか?
路線価計算に関するお客様の声
路線価とは何ですか?
路線価には「相続税路線価」と「固定資産税路線価」 という2つがあり、それぞれ対応する税金の計算をする時に使うものとなります。
路線価は道路に付され、その道路に面している標準的な宅地の1平方メートル当たりの価格となります。借地権の場合の補正率や奥行きの長さに対する補正率があり、補正して計算します。路線価は、毎年1月1日を評価時点として、地価公示価格等を基として算定した価格のおおよそ80%を基準に評価しています。
詳しくはこちらをご確認ください。
路線価とその他の公的価格(公示地価等)との違い(公表時期屋算出方法など)
路線価はどうやって調べるのでしょうか?
相続税路線価とは、相続税・贈与税の算定のために、国税庁が発表している毎年1月1日時点の同一道路上の標準価格(m2あたりの価格)となります。路線価は、公示価格の80%程度の価格水準となるように設定されていて、発表は毎年7月上旬頃となり、「国税庁のホームページ(財産評価基準書)」で閲覧することができます。
詳しくはこちらをご確認ください。
鑑定士コラム:第5回 土地の価格を知ろう~何種類もある土地の価格~-3
路線価の補正が必要なのは、どのような場合ですか?
実際に計算する場合、接道している部分は路線価の数値となりますが、土地が道路から奥に向かって伸びているので、奥行きの距離によって補正がかかります。
これを奥行き価格補正率といって国税庁により定められた補正率があります。この数値をかけたものが実際に計算される宅地の価格となるのです。
路線価 × 奥行距離による奥行価格補正率 = 1㎡当たりの路線価
1㎡当たりの路線価× 地積(土地面積)= 自用地の評価額
角地のような2つの道路に面している宅地の価額を評価する場合、奥行価格補正率を乗じて計算した金額が高い方の路線を正面路線として扱います。正面路線ではないもうひとつの路線は「側方路線」と呼ばれます。この記事を機に、ご自宅や所有する物件の路線価図を見直してみてはいかがでしょうか。
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路線価とは?路線価図の見方
路線価図に書かれている地区区分や借地割合とはどのようなものですか?
路線価図の「地区区分」は、以下の7種類になり、それぞれ対応した図形で路線価図上図示されています。
- 1.ビル街地区(横長六角形)
- 2.高度商業地区(楕円)
- 3.繁華街地区(八角形)
- 4.普通商業・ 併用住宅地区 (円)
- 5. 中小工場地区(ひし形)
- 6.大工業地区(長方形)
- 7.普通住宅地区(無印(道路))
「借地割合」とは、通常1人の人や法人が自用地として使用する場合は、路線価をそのまま掛けて計算しますが、借地権使用の場合に借地権割合をかけて計算するためのものです。A~Fまでの記号で書かれ、以下のようにそれぞれの記号に対応する割合があります。
- A 90%
- B 80%
- C 70%
- D 60%
- E 50%
- F 40%
- G 30%
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路線価とは?路線価図の見方
路線価から土地価格を計算できますか?
大まかな土地価格の目安として、路線価を用いる方法があります。ご所有の土地の前面道路について、最新の路線価を調べてみてください。 路線価は毎年1月1日時点のm2単価となり、公示価格に対し80%程度の価格水準に設定されています。
そのため、この路線価を0.8で割り戻すことで公示価格の水準(路線価÷0.8)に修正し、ご所有の土地価格の目安とすることができます。
実際には、各土地には、道路方位による格差や、角地であったり形状が不整形であったりと様々な個別的要因があり、本来はこれらを考慮して価格を求める必要があります。
また、公的価格の性格として一般的に指摘されている点として、実勢価格(実際のマーケットで成立した価格)の後追い的な面がある等、必ずしも実勢を十分反映しているとは限らないといえるからです。
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鑑定士コラム:第2回 中古戸建住宅の価格を知ろう~土地編~-3