マーケットレポート
マーケットレポート2024, 7
2024年7月1日時点公表分ダウンロードDOWNLOAD
全国的に史上最低水準が続く 賃貸住宅のキャップレート
キャップレートは不動産投資における利回りの目安とされ、不動産投資において多くの投資家がその動向に注目しています。また、収益不動産の価格査定に用いられる収益還元法での割戻しの値の目安としても利用されています。キャップレートは、いくつかのシンクタンクが公表していますが、(財)日本不動産研究所が調査し公表している「不動産投資家調査」の最新版「第50回不動産投資家調査」(5月29日公表)の中から最新のキャップレートの動向を見てみましょう。
全国主要都市のキャップレートの推移
グラフは、2004年から24年4月時点の全国主要6都市の賃貸住宅(ワンルームタイプとファミリータイプ)のキャップレートの推移を示しています。(注:利回りは物件により異なりますので、あくまで目安としてトレンドを見てください。)グラフのとおり、賃貸住宅の期待利回りは、全国的に史上最低水準が続いているという状況です。
全国で最も低いとされるエリアである東京(城南エリア)では、前回調査(調査史上最低)から横ばいの3.8%となりました。ここでのワンルームタイプは25~30㎡、築5年未満、駅徒歩10分以内、総戸数50戸程度の1棟物件の想定です。半年ごとに行われる本調査ですが、前々回調査では史上最低を更新していましたが、前回そして今回は横ばいという結果になりました。賃貸住宅投資の期待利回りは引き続き最低の水準となり、賃貸住宅への投資意欲は引き続き旺盛で賃貸用住宅の価格は引き続き上昇基調にあるということになります。
また、同調査によれば東京城南エリアのワンルームタイプでは「期待利回り」と実際の「取引利回り」に未だ開きがあり、取引利回りの方が0.3%低い状態となっています。この数字からも「投資家の投資意欲の旺盛さ」が伺えます。
- ご留意事項
- 不動産投資はリスク(不確実性)を含む商品であり、投資元本が保証されているものではなく、元本を上回る損失が発生する可能性がございます。
- 本マーケットレポート に掲載されている指標(例:利回り、賃料、不動産価格、REIT指数、金利など)は、
不動産市場や金融市場の影響を受ける変動リスクを含むものであり、これらの変動が原因で損失が生じる恐れがあります。
投資をする際はお客様ご自身でご判断ください。当社は一切の責任を負いません。 - 本マーケットレポートに掲載されている情報は、2024年7月1日時点公表分です。
各指標は今後更新される予定があります。 - 本マーケットレポートに掲載した記事の無断複製・無断転載を禁じます。
- 2024年7月 マーケットレポート
その他のトピックス - 市場定点観測
- 初の全国100%上昇~地価LOOKレポートでみる高度地区の地価~
- マーケットレポート・コラム
トップへ戻る