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マーケットレポート2024, 3

2024年3月1日時点公表分
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23年年間の新設住宅着工戸数の分析と24年の見通し

目次
新設住宅着工戸数(年計)の推移

新設住宅着工戸数(年計)の推移

24年1月31日に23年12月分の新設住宅着工戸数が公表され、23年1年間分の数字が出揃いました。23年の新設住宅着工戸数の総数は819,623戸となりました。昨年は859,529戸でしたので、マイナス4.6%となります。3年ぶりに82万戸台を下回る数字となっています。過去6年をさかのぼると下図のようになります。20年は新型コロナウイルスの影響が大きく前年比マイナス9.9%で、その後21年、22年は好調な経済状況を受けて前年比プラスが続きました。しかし、23年は前述のように前年比マイナスとなり、リーマンショック直後の2009年、翌年の2010年(81.3万戸)に次ぐ低水準となりました。

新設住宅着工戸数(年計)の推移 (国土交通省:住宅着工統計)
新設住宅着工戸数(年計)の推移 (国土交通省:住宅着工統計)

新設住宅着工戸数(年計)の推移

下図は、22年1月から23年12月までの2年間のカテゴリー別の新設住宅着工戸数を月ごとに示したものです。23年年間の「持ち家」の新設住宅着工戸数は、22.4万戸と歴史的な低水準となりました。月単位でみても21年12月以降25カ月連続して前年同月比マイナスが続いており、22年年間では前年比マイナス11.3%、23年は前年比マイナス11.4%と2年連続して2ケタのマイナスとなっています。リーマンショック直後の2009年でも28.4万戸、新型コロナウイルスの影響が大きかった(モデルハウスなど、長期間休業していた)20年でも26.1万戸でしたので、大幅減少となっています。住宅建築費の上昇、土地取得費の上昇に加えて、中古マンション価格が上昇する一方で中古戸建住宅が伸び悩む状況等からマンション戸建志向の低下もあるものと思われます。賃貸用住宅建築である「貸家」着工戸数は、土地活用での賃貸住宅建築の一巡、建築工事費上昇、賃貸住宅適地の不足、金利上昇懸念、利回りの低下、など逆風が吹く中で、年間の着工戸数はほぼ横ばいの34.38万戸となりました。22年は34.50万戸でしたので、ほぼ横ばいという状況です。

新設住宅着工戸数(年計)の推移 (国土交通省:住宅着工統計)
新設住宅着工戸数(年計)の推移 (国土交通省:住宅着工統計)
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