マーケットレポート
マーケットレポート2024, 4
2024年4月1日時点公表分ダウンロードDOWNLOAD
東京都ではどれくらいの世帯がマンションに暮らしているのか?
(株)東京カンテイから24年1月31日に「マンション化率」が公表されました。マンション化率とは、世帯数に占める分譲マンション戸数の割合のことです。分譲マンションには、居住用と賃貸用とがありますが、これら合計のマンションのストック数です。細かくみて参りましょう。
- 目次
- マンション化率の推移
マンション化率の推移
下記グラフのように、東京都も全国でもマンション化率はジワジワと上昇しています。23年の首都圏全体でのマンション化率は22.23%で、前年よりも0.11%増えました。特に東京都は28.21%で(前年よりも0.21%増)都道府県別でみれば最も高く、続いて神奈川県23.09%、大阪府20.29%と続きます。地方では、福岡県が16.18%(全国で5位)とダントツに多くなっていますが、これは後述する都市の成り立ちに要因があるものと思われます。政令指定都市をみれば、東京23区がトップで32.66%、次に神戸市で30.09%、福岡市が30.06%と続きます。神戸市や福岡市は、以前からマンション化率が高い街として知られています。
もう少し細かく、区の単位でみれば、東京都中央区では83.28%の世帯がマンションに住みます。昨年(22年)から4.46%増で、これは超大型タワーマンションの竣工、また複数棟を擁する晴海フラッグが完成したことが要因と思われます。2位は東京都千代田区で80.96%、3位は東京都港区で76.96%となっています。このように分譲マンションに住む世帯の割合を示すマンション化率は、急激にというわけではなく、ジワジワと増えています。この傾向は、逆行することなく、この先も続くことでしょう。
ここでいう分譲マンションには、もともと賃貸することを想定されたマンションも多く、都市部では分譲されたそのマンションを借りて住んでいる世帯もかなり多くなっています。別のデータをみれば、「マンションは所有するよりも賃貸がいい」と回答する割合も増えており、住宅に対する考え方は大きく変わっているようです。
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