マーケットレポート
マーケットレポート2024, 4
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⼾建志向の低下で、
賃貸住宅需要がさらに⾼まる可能性
新築‧中古物件とも⾸都圏におけるマンション価格は上昇を続けています。過去を振り返れば、マンション価格上昇時は⼾建価格も同じように上昇してきましたが、近年の中古マンション価格上昇が顕著な割には中古⼾建価格はそれほどでもありません。⾸都圏(とくに都市部)においては、⼾建ではなくマンションに住むことが⼀般化してきているものと考えられます。
⾸都圏 中古マンションの成約状況
グラフでみれば、中古マンション価格の上昇は顕著になっています。13年と⽐較すれば、平⽶単価は直近は1.8倍程度、これを都⼼に限れば2倍以上の価格となっているようです。「そろそろ天井か?」と⾔われて久しい状況ですが、それでも価格上昇は⽌まっていません。年収倍率で⾒ても13倍近くなっていますのでさすがに「そろそろ感」はありますが、この先も仮に伸びが⽌まっても⼤幅に下がる可能性は低いものと思われます。そんな中で分譲マンションの賃料の上昇も顕著となっており、すでに1.2〜1.3倍となっている状況です。賃料が⾼くなれば「賃料値上げが続くようなら、マンションを買おうか」、それとも「まだ、しばらく賃貸にしておこうか」と迷う⽅が多くなってきているようです。
少し前までは単⾝の⽅で40〜50㎡の分譲マンションを購⼊する⽅も多く⾒られましたが、今では「これだけ分譲マンションが⾼くなっているのでいまは⽌めておこう」と考える⽅がいます。⼀⽅で将来は賃貸にすることを前提にしたマンション購⼊も増えているようで、コンパクトタイプ(30〜50㎡程度)の投資⽤マンションの需要は今後も増えると思われます。 その背景にあるのは「いつかは⼾建」信仰がなくなりつつあり、「いつまでもマンションに住み続ける」と考える⽅が増えていることだと考えられます。
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