鑑定士コラム
第9回 不動産投資講座(3)〜収益還元法(後編)〜-3
2011年8月30日
III.還元利回りの想定方法
還元利回りを想定するのに有効的な方法が、大きく2つあります。
取引事例や販売中物件の利回りを参考にする
類似物件の取引事例を参考にします。取引事例はJ-REITなどの一部WEBサイトでも掲載されていますので、それらを活用します。
また、販売中物件は不動産会社のホームページや広告で見ることができます。
ただし、これらは「表面利回り」で表示されるのが一般的なので、対象物件の経費を想定し、「還元利回り」と同じ水準に修正する必要があります。
公表されている利回りデータを参考にする
不動産関連機関や企業が公表している市場データを参考にします。
現時点での収益物件の利回りの目安がおおよそ把握できます。ただし、大まかな平均値ですので、実際は地域性や物件によって利回りに差があります。その点を注意しなければなりません。
これらのデータ等をうまく活用しながら、還元利回りを判定します。
判定を間違えると、誤った価格を算出してしまいますので、十分に気をつけてください。
東急リバブル投資用物件サイトでは、数多くの投資用物件を取り扱っております。
参考データの一つとしてもご活用ください。