ハワイ不動産購入の際にかかる諸費用とは
22.01.24コラム
不動産購入代金とは別に必要になる購入時の諸費用の金額は、物件価格のおよそ1%です。今回のコラムでは、どのような費用がかかるのかをご紹介します。
ハワイ不動産の購入にあたっては、主に次の①~⑧の費用がかかります。
①エスクロー費用
②不動産名義保険(title insurance)費用
③所有権移転登記費用
④公証手続き費用
⑤固定資産税清算金
⑥建物管理費精算金
⑦物件点検(inspection)費用
⑧譲渡証書作成費用(弁護士費用)
①エスクロー費用は、エスクロー会社に支払う手数料です。
エスクロー会社とは、不動産の売主と買主の間に立ち、中立な立場で不動産取引の実務を行う会社です。エスクロー業務はハワイ州からの認可事業であり、保証金を供託して営業しています。日本で言う司法書士が行う手続きや不動産仲介会社が担う実務を行ったり、信託銀行のように金銭を預かったりします。具体的には、買主から不動産売買に伴う手付金、残代金や諸費用等の金銭を受領し、決済時に各支払い先への送金する手続きと登記手続きなどを担います。
②不動産名義保険(title insurance)費用は、所有権が正当であることを保証するための保険料で、エスクロー会社のタイトル保険部門、もしくはタイトル保険会社に支払います。それらの部門では、不動産の権利に関して詳細に調査を行い、。売買対象となる不動産に抵当権や差押等がついていないかなどを調べます。権利の正当性に問題がない事が分かると、売買対象の不動産に保証がつけられます。
③所有権移転登記費用は、登記を行う際の手数料でエスクロー会社からハワイ州政府に支払います。
④公証手続き費用は、所有権移転に伴う譲渡証書について本人確認をした上で本人自身が署名したことを証明するために支払う費用です。
ハワイ現地で行う場合はエスクロー会社に行って行う事ができますが、日本にお住まいの方の場合は、アメリカ大使館・領事館、もしくは公証役場にて手続きをする必要があります。
⑤固定資産税精算は、日本の不動産と同じように売主が支払い済みの買主負担分の固定資産税を日割り計算し、精算するものです。
⑥物件管理費精算は、コンドミニアム等の区分所有の不動産で建物管理会社に支払う管理費のうち売主が支払い済みの買主負担分の管理費を日割り計算し、精算するものです。
⑦物件点検費用(inspection fee)は、売買契約締結後に物件点検を実施するための費用です。物件に不具合等が見つかった場合、売主が補修をするのか、補修費相当を残金から控除するのか再度売主、買主の間で話し合いが行われます。
⑧譲渡証書作成費用は、ハワイ不動産の売買に伴う譲渡証書作成にあたり、作成を担当する弁護士等に支払う費用です。
これら以外に、物件や買主の意向によってはローン手数料のような費用がかかることがあります。
各費用の算出方法や所有期間中の費用、その他ご不明な点などございましたら、お気軽にご相談ください。