鑑定士コラム
第8回 不動産投資講座(2)~収益還元法(前編)~-2
2011年7月29日
第8回 不動産投資講座(2)~収益還元法(前編)~
- 収益還元法とは(純収益の求め方)
- 総収益のポイント
- 総費用のポイント
- 純収益まとめ
II.総収益のポイント
まず、総収益とはどのようなものでしょうか。
総収益とは?
総収益とは、投資した不動産を運用することによって、得られる収入の総額のことです。
総収益を正確に求めるためには、ポイントが2つあります。
(1)適正な賃料の把握
賃貸中物件の賃料データ等が入手できない場合、賃料を査定しなければなりません。
この場合、周辺の賃料事例を踏まえ、対象不動産との条件比較を行って、賃料を適正に査定する必要が生じてきます。
※賃料相場を調べるには、東急リバブル周辺募集物件検索等をご利用ください。
(2)空室率の想定
賃料収入は想定される「空室率」を考慮したうえで、計算すべきものです。賃貸契約を続けていくなかで、賃借人の入れ替えがあり、無収入状態となる場合があります。
空室率は市場や個別の物件特性により大きく変動することがありますが、一般的には5〜10%程度見込む必要があります。
投資採算をご検討される場合、これらの部分を考慮する必要がありますので、注意してください。