市況・マーケット
~東急リバブル不動産鑑定士が見る~「平成23年 地価公示」-2
2011年4月27日
~東急リバブル不動産鑑定士が見る~「平成23年 地価公示」
- 平成23年地価公示の概要
- 住宅地の動向
- 商業地の動向
- 3大都市圏・地方圏住宅地の推移
II.住宅地の動向
下落基調から転換、一部上昇の動き
住宅ローン減税・低金利・贈与税非課税枠拡大等の政策効果等の影響により、住宅地への需要が高まり、住宅地の地価は下落基調から転換の動きが見られました。
大都市圏においては、マンション販売の回復傾向が顕著であり、開発余力の高い地域では地価上昇につながっています。
また、人気の高い住宅地を中心に、戸建住宅等の根強い需要から、上昇や横ばい地点が現れたエリアも見られます。
地方圏においても、選好性の高い住宅地等における需要の顕在化や、医療や福祉などを重視したまちづくり、交通インフラや基盤整備等の効果等により、地価下落に歯止めがかかった地域も散見されるものの、人口減少等の構造的な要因により、波及の程度は弱くなっています。