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市況・マーケット

~東急リバブル不動産鑑定士が見る~「平成24年 都道府県地価調査」-1

2012年10月1日

~東急リバブル不動産鑑定士が見る~「平成24年 都道府県地価調査」

地価調査とは

都道府県地価調査は、国土利用計画法施行令第9条に基づき、都道府県知事が毎年7月1日における調査地点の正常価格を不動産鑑定士の鑑定評価を求めた上で判定するものです。
都市計画区域内だけではなく都市計画区域外の土地も調査対象としていることから、調査時点及び対象区域において、毎年1月1日時点で主に都市計画区域内を調査対象とする地価公示と相互に補完関係にあります。

※福島県内の原子力災害対策特別措置法により設定された警戒区域、計画的避難区域及び避難指示解除準備区域内の31地点は調査を休止しています。

I.平成24年都道府県地価調査の概要

全国的に下落率は縮小、上昇・横ばいの地点も増加。

「平成24年都道府県地価調査」(平成24年7月1日時点の土地価格)が国土交通省より、9月19日付けで発表されました。その動向は以下のとおりです。

平成24年 住宅地(前年) 商業地(前年)
全国 △ 2.5%(△ 3.2%) △ 3.1%(△ 4.0%)
三大都市圏 △ 0.9%(△ 1.7%) △ 0.8%(△ 2.2%)
東京圏 △ 1.0%(△ 1.9%) △ 0.9%(△ 2.3%)
大阪圏 △ 1.0%(△ 1.8%) △ 1.0%(△ 2.6%)
名古屋圏 △ 0.2%(△ 0.7%) △ 0.5%(△ 1.1%)
地方圏 △ 3.2%(△ 3.7%) △ 4.1%(△ 4.8%)
東京圏:
東京都、神奈川県、埼玉県、千葉県、茨城県内の首都圏整備法による既成市街地及び近郊整備地帯を含む市区町村の区域
大阪圏:
大阪府、兵庫県、京都府、奈良県内近畿圏整備法による既成都市区域及び近郊整備区域を含む市町村の区域
名古屋圏:
愛知県、三重県内の中部圏開発整備法による都市整備区域を含む市町村の区域
地方圏:
三大都市圏を除く地域

ポイント

平成23年7月以降の1年間の地価は、全国的に依然として下落を示しましたが、下落率は縮小し、上昇・横ばいの地点も増加しました

地価公示(1月1日時点の調査)との共通地点で半年毎の地価動向をみると、東日本大震災のあった平成23年1月〜6月に拡大した下落率は、平成23年7月〜12月以降縮小しており、平成24年1月〜6月は下落率がさらに縮小しました。

不動産市場は回復傾向を示していますが、円高、欧州債務危機等の先行き不透明感による地価への影響もみられます。

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