～東急リバブル不動産鑑定士が見る～「平成25年 地価公示」-5

大阪府

大阪市は△0.6％（前年△1.4％）と下落幅が縮小しました。
特に中心6区では、交通利便性が高い福島区・浪速区・中央区と、文教地区として人気が高い天王寺区などで、堅調な住宅需要から上昇しました。
阿倍野区では、優良住宅地やマンション転用可能な土地について、上昇・横ばい地点が複数見られ、区全体で上昇幅が拡大しました。

兵庫県・京都府・奈良県

兵庫県では、神戸市が、市全体で△0.4％（全年△0.7％）となりました。
特に、阪神間の住宅地で住環境が良好な地域や、駅徒歩圏で利便性に優れた地域での堅調な住宅需要を背景に、東灘区・灘区は区全体で上昇、中央区は横ばいとなりました。
その他阪神間の各都市では、西宮市・芦屋市・伊丹市で上昇しました。

京都市は、市全体で△0.9％（前年△1.4％）と、下落幅が縮小しました。
地下鉄やJR沿線の利便性が良好な地域で住宅需要が回復傾向にあり、観光客向け店舗への転用需要もあることから、中京区は上昇し、下京区は横ばいとなっています。

奈良県では、交通利便性の高い地域で上昇横ばい地点が見られ、奈良市・生駒市・橿原市・香芝市などを中心に下落幅が縮小しています。