鑑定士コラム
第7回 不動産の価格はどう決まる?~価格の三面性とは~-3
2011年6月28日
III.取引事例比較法
中古マンションや住宅地の価格を求める際に多く使われる手法です。
取引事例比較法とは?
取引事例比較法とは、条件の近い物件の取引事例の中から適切な事例を選択し、比較を行い価格を求める手法のことです。
では、比較をする要素にはどのようなものがあるでしょうか。
◆マンション: | 交通、方位、階数、日照・眺望、分譲・施工主、築年、耐震性・・・ |
◆住宅地: | 交通、住宅環境、騒音、日照・眺望、街路条件、画地条件・・・ |
「価格を求める不動産」と「取引事例として採用する不動産」との間で、これらの要素に優劣をつけて比較し、価格を求めます。
この手法は、当社のような不動産会社が物件を査定するときによく使われており、実際の取引事例を引用しているため、一般的に説得力の高い評価手法といえます。
ただ多くの取引事例の中には、売り急ぎ、相場よりも安く成約したり、買い急ぎ、相場よりも高く成約した取引事例もあるため、しっかりとした事例の見分けが必要となります。
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