鑑定士コラム
第3回 中古戸建住宅の価格を知ろう〜建物編〜-1
2011年2月25日
第3回 中古戸建住宅の価格を知ろう〜建物編〜
- 中古戸建住宅の価格を求めるには
- 建物の評価方法(1)
- 建物の評価方法(2)
- 建物の残存価値と減価要因
- 建物価値を高めるには
I.中古戸建住宅の価格を求めるには
前回のコラムでは、土地価格を把握する方法を紹介しましたが、今回は、その続きとして、建物の価格を求める方法についてお話しします。
「建物価値は新築後20年ぐらいでゼロになる」といわれることの多い戸建住宅ですが、高い買い物をしたにもかかわらず、「20年程度で価値が無くなってしまうなんて」と、やりきれない思いを抱く方も多いでしょう。
長年慣れ親しんだご自宅であれば、皆さん深い愛着をお持ちのことと思います。
この点が価格に反映されればよいのでしょうが、なかなかそうはいかず、一般的に建物は、古くなればなるほど価値が下がってしまいます。
◆CHECK
形式的に価格を求める場合、耐用年数(※)を20年と設定すれば、価値は毎年1/20ずつ減っていき、
20年後には無くなってしまうこととなります。
確かに従前は、木造の場合、ほぼ一律に耐用年数を20年位としていましたが、最近では、建物の品質などが
上がってきたことにより、木造でも、建物によっては耐用年数を25年程度まで伸ばす方向にあります。
(※)建物の経済価値を求めるための年数で、税法の耐用年数や、いつまで使用し続けられるかといった物理的な年数とは異なります。
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