鑑定士コラム
第3回 中古戸建住宅の価格を知ろう〜建物編〜-5
2011年2月25日
第3回 中古戸建住宅の価格を知ろう〜建物編〜
- 中古戸建住宅の価格を求めるには
- 建物の評価方法(1)
- 建物の評価方法(2)
- 建物の残存価値と減価要因
- 建物価値を高めるには
V.建物価値を高めるには
一方で、昨今、中古住宅市場が拡大している中で、中古の戸建住宅についても、建物の品質などについて、
積極的に評価をするようになっています。
(※)リノベーション
既存の建物を時代の変化に対応させ、大規模改修工事を行うなどして、機能・性能を向上させることで、 資産価値を高めるようなことをいいます。
このような住宅性能の付加価値については、当社の価格査定マニュアルの中でも加算要因とされており、高機能建物として、高く査定する仕組みとなっています。
売却をお考えの方は、こうした工事などの内容や履歴が分かる書類をしっかり保管しておきましょう。
また、最近では建物検査(ホームインスペクションといいます)を行う業者も増えてきており、これを利用して性能について客観的に証明してもらうのも一つの方法です。
ただし、注意しなければならないのは、必ずしもこれらに要した費用に見合うだけの価値の上昇が見込めないこともあるということです。例えば個性が強く一般的でないリノベーションやリフォームを行っている場合などでは、買い手に評価されるか難しい面があり、価値の向上に繋がらないケースもあります。
さて、前回のコラムを参考に土地の価格を把握された方は、今回の建物の価格と合算して、土地建物一体の価格を求めてみてください。大まかではありますが、ご所有の戸建住宅についての資産価値が分かると思います。
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