鑑定士コラム
第7回 不動産の価格はどう決まる?~価格の三面性とは~-1
2011年6月28日
I.価格の三面性とは
「価格の三面性」という言葉を耳にしたことはありますでしょうか。
物の本質的な価値を把握するためには、いろいろな角度から見ることが必要だと、よくいわれています。
不動産に限らず、物の価格は三面性または多面性によって決まっているのが通常です。
では、この価格の三面性とは、どういうことをいうのでしょうか。
価格の三面性とは?
それは、費用性、市場性、収益性という3つの側面から見た、それぞれの価格が存在するということです。
では、それぞれどういう意味でしょうか。
- 費用性:その物をつくるにあたり、どれほどの費用がかかったか。
- 市場性:それがどれほどの値段で市場で取引される物か。
- 収益性:それを利用することによって、どれほどの収益が得られるか。
不動産の価格もこれと同じように、3つの観点から見ることにより、それぞれの評価方法で価格を評価しています。
- 原価法 = 費用性
- 取引事例比較法 = 市場性
- 収益還元法 = 収益性
次ページ以降、それぞれの評価方法について説明していきます。
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